9月25日(月)9時頃
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別府なび 鉄輪温泉の自炊宿・大黒屋はすでにご紹介しましたが、その大黒屋から歩いて1分ほどのところに、一遍上人が創設したと伝えられる「鉄輪むし湯」があります。
ここのむし湯は、天井が低い小部屋の床に石菖(菖蒲の一種。香りがよい)の葉を敷きつめて温泉の蒸気を満たした中に、じっと横たわり、汗をかいてリフレッシュするというものです。
いわば天然の和風サウナ。
去年12月に別府を訪れたときにも、入りました。
むし湯には、汗をかいてもよい服で入ること。
大黒屋の女将さんに、浴衣で入ってもよいかどうかと訊いたら、「むし湯にはこれを使ってください」と古い浴衣を用意してくださいました。しかも無料で。
おまけに、回数券も分けてくださいまして、本当は500円の入浴料が、300円になりました。
ありがとうございます、大黒屋さん。
その後、今では鉄輪むし湯でも、浴衣を210円で貸し出してくれることが判明。
重ね重ねありがとうございます、大黒屋さん。
早速、行ってみたら……ややっ! 今年8月に改装したとは聞いてましたが、やけに小ぎれいになってしまっているではありませんか!

もちろん、小ぎれいなのは結構なのですが……むむぅ。古くてボロいほうが風情があったなぁ。と、観光客は勝手なことを言う。
改装の理由は、設備の老朽化でした。しかたありませんよね。
確か、改装前は入浴料も210円でした。
去年、写真を撮っておかなかったことが、悔やまれます。
皆様は他のサイトで、古い建物の写真をお楽しみくださいませ。
鉄輪温泉鉄輪むし湯 (@
hiroの湯めぐり日記)
鉄輪むし湯 (@
いいまちおおいた)
鉄輪むし湯 (@
@nifty温泉)
まずはフロントで回数券を渡し、男女別の更衣室に分かれます。
フロント横には、一遍上人像がありました。

更衣室から、まずは浴室へ行き、体を洗います。もちろん、源泉かけ流し。
女性客は私一人だったので、スタッフの方にお断わりし、写真を撮らせていただきました。

浴室で体を洗ってから、また更衣室に戻り、今度は大黒屋さんでお借りした浴衣に着替え、むし湯へ。
なんと、改装前は男女一緒だったむし湯は、男女別になってました。
これは、むし湯入り口。

入り口の横に奉られているお地蔵さん。オレンジ色の前掛けが素敵です。

むし湯の室内も、改装後はやけに明るくなってました。
以前は、閉所恐怖症だったら絶対に恐慌状態に陥るだろうと思われる薄暗さで、確かドアも重くて自分で開けるのは難しかったはず(出るときは、ドアを内側からドンドン叩いて、係のおばさんに知らせていた)。
私は一人無言で横たわり、石菖の芳香に包まれました。
高温多湿の空気に触れ、じんわりと汗が出てくるのがわかります。体の中の冷えていた部分も自覚でき(腰とか足の先とか)、そこが温かくなるまで、じっと待ちます。
石菖のさわやかな香りのおかげで、なんとも気持ちのよい汗をかくことができました。
それにしても、去年は男女一緒に「あつ〜」「いや、まだまだ」などと言っていたのが、なつかしく思い出されます。
そして、体が充分熱くなり、汗をかいてさっぱりしたところで、また、さきほどの明るい光に満たされた浴室へ。
汗を洗い流し、また、少しだけ温泉につかってみたり……。
これが、更衣室の外にある休憩室。

外には、足むし湯もあったのですが、すでにさんざん蒸された後ではトライする気が起きませんでした。先にためしておくべきだったか……。
そんなわけで、肌寒くなってくると、鉄輪むし湯が恋しくなります。
ああ、また行きたいなぁ、鉄輪むし湯。
posted by 森奈津子 at 17:55
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